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2008年7月 8日 (火)

栄養科通信Vol.11『しっかり食べて、こまめに飲む』

梅雨明け間近!むし暑い日が続いています。
毎年これくらいの時期から、
体調不良で受診され、脱水症と診断される患者さまが多くなります。少しでもその予防ができないかなっと、今回は脱水症についてのおはなしです

私たちの体の約60%は水分です。
その中から尿として1日に1500ml程度、便として300mlが体の外に出されます。また汗や、呼吸とともに水分が体の外に排出されます。一方、食事から約1000ml、飲み物から1500ml、代謝水として300mlが体に入る水分と言われており、出納のバランスを保っています。0807181_3
高齢者は、加齢や服薬の影響などにより唾液の分泌が低下することがあります。口腔内が乾燥しているにもかかわらず、中枢神経が鈍くなり、喉の渇きを感じにくく、心掛けてちょこちょこ水分を摂らないと脱水になりやすくなっています

男性よりも女性のほうが脱水をおこしやすく、健康面では歩行や排泄で介助が必要な方、糖尿病があって常用薬として利尿薬や下剤を使用している方などは、脱水のリスクが高いと言われています。

以下の項目をこまめにチェックし、早期発見を心がけましょう。
皮膚
 ・皮膚が冷たい
 
・肌がかさついている
 ・わきの下が乾いている

口腔内
  ・唇や舌が乾いていて、亀裂がある
  ・口の中がネバネバしている

全身状態
  ・元気が無く、ボーっとしている
  ・微熱があり、血圧がいつもより低い
  ・体重が減ってきた
  ・尿の回数、量が少なく、色が濃い

消化器系0807182
  ・食欲がない
  ・下痢が続いている
  ・嘔吐した
  ・便秘である

では、脱水を防ぐにはどうしたらいいの?
□しっかり食べて、こまめに飲む

1日に必要な水分量は、その人の体型や活動量によって異なります。活動量の少ない高齢者とはいえ、1日最低でも1500mlは補給したいものです。大量に汗をかいたり、発熱したり、下痢・嘔吐をしたときは水分がいつも以上に失われています。数字はあくまでも目安、そのときの体調に合わせてしっかり水分を補給しましょう。また、自分でお茶を入れられない、夜間の頻尿や失禁を気にしたり、飲み込みが悪くなり、ムセてしまうので飲水を控えているという場合もあるようで、飲水を勧めるならば、飲みやすい環境を作ってあげることも大切です。特に日頃から水分摂取量が少ない傾向にある方は、この季節、いつも以上に注意が必要です。

しかし、飲み物だけで補うのは難しいので、水分量の多い食事を心がけましょう。(当院で1日3食の食事を食べた場合、主食が米飯の場合で約1000ml、主食が全粥の場合は約1200mlの水分を含む計算になっています。)
食べる量が少なくなると、水分の摂取量も減少します。食事量が減ったり、偏りやすい場合は、間食に果物やゼリーなどを加えたり、毎食薄めの汁物をつけるなどの工夫をしてみましょう。

普段は水やお茶、牛乳などでよいのですが、大量に汗をかいたときや下痢・嘔吐のときには、体液と同じ成分(様々な電解質)を含んでいて体への吸収が早い、ミネラルウォーターやスポーツドリンクがよいでしょう。ぐったりしているような緊急時には、点滴をしないと手遅れになってしまう場合もあるので大至急病院へ。脱水症は、ときに命をも奪ってしまうこともあるので、決してあなどってはいけません。大切な命の水が枯れないように、日頃からしっかり水分補給を心がけましょう。

※心臓病や腎臓病などで医師から水分制限をされている場合は、その指示に従ってください。

栄養科 管理栄養士 A子

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