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2008年7月12日 (土)

もうすぐ夏本番 ~セミの抜け殻も、実は漢方薬~

7月に入り、日毎に暑さも増してきて、南から梅雨明けの便りも届いています。

私は“ほたるの里”で知られる足守地区に住んでいるのですが、梅雨前には、野生のホタルが近所の川原で飛び交う光景を、幼い娘と一緒によく見に行きました。そんな田舎とあって、夏になると毎日のように早朝からセミがうるさく鳴きだします。街中ではあまり見かけないツクツクボウシも、網戸にしがみついて大音量で鳴く季節が近づいています。

セミといえば、子供のころ、よく近所の梨畑でアブラゼミやミンミンゼミ、ニイニイゼミをつかまえました。私は高校卒業まで実家のある鳥取県羽合町(現:湯梨浜町)で過ごしました。今でも夏休みに帰省すると実家周辺には鳥取名産の二十世紀梨の畑がたくさんあって、セミの大合唱も聞かれます。そんなセミの“抜け殻”を見かけるたび、祖父から“セミの抜け殻は風邪のクスリにもなるんだよ”と聞かされて集めたことを思い出します(実際にクスリとして飲んだ記憶はありませんが)。

“セミの抜け殻“について調べてみると、確かに “蝉退(せんたい)、蝉蛻(せんぜい)または蝉殻(せんかく)“と呼ばれる漢方薬の成分のようです。現在でも湿疹などの皮膚病の治療に使われている消風散(しょうふうさん)などに配合されているそうです。
・ 薬理作用:上顎神経節伝達抑制、骨各筋弛緩、鎮静
・ 臨床応用:解熱、鎮静薬、風邪などの発熱、悪寒に解熱薬として用いる。蕁麻疹などの皮膚掻痒症に止め痒的効果がある。咽喉炎、結膜炎などの症状に消炎作用あり。化膿症や中耳炎に粉末にして塗布する。中国では破傷風、慢性ジンマシン、化膿性中耳炎にも効果があるとされる。

むやみやたらと口にするのは避けるべきですが、調べてみるとクスリの素材は身近なところにもたくさんあるものです。今年の夏もセミは早朝からやかましそうですが、日没が遅いこの季節は、時間を得した気分で大好きです。元気に、暑い夏を乗り切りましょう!!

薬剤部 いっちー

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