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2009年6月 8日 (月)

栄養科通信vol.22『毎月19日「食育の日」6月は「食育月間」』

みなさん「食育(しょくいく)」ってご存知ですか? 0906082_2
食育とは、国民一人一人が生涯を通じた健全な食生活の実現、食文化の継承、健康の確保が図れるよう、自らの食について考える習慣や、食に関する様々な知識と、食を選択する判断力を楽しく身につけるための学習などの取り組みのことを言います。
子どもたちをはじめ、すべての国民が健康で長生きし、生涯にわたっていきいきと過ごすことができるようにするためには、何よりも「食」が大切だということで
「食育」という取り組みに力が注がれるようになりました。

昔から、日本の食生活は、主食であるご飯、魚や野菜、大豆から作る豆腐や納豆などの副食を中心とする質素なものでした。第2次大戦後の経済成長で昭和50年ごろには、エネルギー摂取量も安定し、たんぱく質、脂肪、炭水化物のエネルギー比率のバランスがとれている、いわゆる「日本型食生活」とも呼ばれる理想的な食生活を達成していました。しかし、その後も脂質の消費量は増え続け、脂質のとりすぎ、パン食の普及による米の摂取量の減少、塾通いの子どもが増えたり、深夜番組やコンビニの普及で食事時間が不規則になり、家族との食事時間が減る、無理なダイエットや偏食などに代表されるような食生活の乱れが生じてきています。このような偏った食生活もあり、肥満や糖尿病等が若い世代の人たちにも見られるようになり、心臓病、脳卒中、がんといった従来の「成人病」を「生活習慣病」と言い替えるようになる事態となりました。健康のまま寿命を延ばすためにも、また、今後ますます増大すると見込まれる医療費を抑制することにもつながるため、食生活の改善が重要となっています。
このような、私たちのまわりの食に関する様々な問題は、行政や産業側が努力するだけで解決できるものではありません。このため、国民自らが「食」について考え、判断する力をつけるための「食育」が必要となっているのです。
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食育の大きなテーマは
(1)食を通じたコミュニケーション
食を楽しみながら食事の作法・マナー、食文化を含む望ましい食習慣や知識の習得が図られるよう、食事の場における食を通じたコミュニケーションを促進する。
(2)バランスの取れた食事
「食事バランスガイド」の普及啓発を通じ、栄養バランスが優れた「日本型食生活」などの健全な食生活の実践を促進する。
3)望ましい活リズム
朝食をとることや早寝早起きを実践することなど、子どもの基本的な生活習慣を育成し、生活リズムを向上させる。
(4)食を大切にする気持ち
食に関する様々な体験活動、食前食後の挨拶の習慣化、環境への配慮、我が国の食料問題に関する理解、豊かな味覚の形成を促し、自然の恩恵や食に関わる人々の様々な活動への感謝の念と理解を深める。
(5)食の安全
食品の安全性に関する意識と関心を高める。また、大食い早食いをはじめとした食品での窒息事故の危険性について理解を深め、よく噛んで食べる習慣を身につける。

0906083 以上のことを大きなテーマとしてあげています。
「食育」は、単に「食」に関する知識だけを学ぶのではありません。毎日の食卓に上る食材が育った大地、水、空気、太陽、そして季節や風土に対して興味を持つことでもあります。豊かな自然によって育まれる命の素晴らしさ、愛おしさを学ぶこと、すなわち「こころ」を育てる教育です。

 食育の主役は皆さん一人一人です。食育について分かってきたでしょうか?
ちなみに、まめ知識として
、「食育」という言葉を最初に使ったのは誰なんでしょうか。

明治時代に、医師であり、薬剤師であった石塚左玄という人物が食養生を唱え始め た最初の人物とされており、食事の指導によって病気を治したり、栄養学がまだ学問として確立されていない時代に食物と心身の関係を理論にし、医食同源としての食養を提唱したと言われています。「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」と、心身の病気の原因は食にあるとし、人の心を清浄にするには血液を清浄に、血液を清浄にするには食物を清浄にすること、また、「体育智育才育は即ち食育なり」と、食が人に及ぼす影響が大きいことを強調しています。さらにカリウムとナトリウムのバランス(陰陽調和)などについても触れています。なんだかすごいですよね。しかし、その後は「食育」という言葉が世間で広く使われることはなか0906081_3ったようです。

そんなわけで、食育推進基本計画により食育の「育」という字が「19」を連想させることから、毎月19日は『食育の日』そして6月は『食育月間』となっているのです。みなさんも自分の「食」について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか?

栄養科 管理栄養士  A子
   
 

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