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2009年7月28日 (火)

テレビNHK岡山放送「脳卒中防止キャンペーン」に協力しました

0907143 NHKテレビでやっている脳卒中防止キャンペーンの密着取材に応じました。
平成21年7月15日に放映されましたので、ご覧になった方も多いかと思います。取材中のひとコマを御紹介しましょう。脳梗塞を発症された患者様を搬送して来た救急車に、NHK取材班のテレビカメラが同乗していました。文字通り、リアルな映像が捉えられていたと思います。

0908286 もうご自分では動けなくなって、全然しゃべれなくなってしまった患者様の様子と、びっくりして困惑してしまった奥様の様子が印象的でした。こういう非常事態に備えて、倉敷ではKPSSと云う脳卒中評価マニュアルを運用して、少しでも早く脳卒中専門治療が行える体制をつくっています。

0907283今回の患者様も、大至急で当院に救急搬送されたのが午前9時01分頃で、直ぐに点滴等を開始して、頭部CTスキャンや頭部MRI及びMRA検査などの詳しい精密検査でまさしく急性期脳梗塞が判明して、その重症度や治療方法が最終的に確認されたのが午前9時40分頃でした。ですから、非常に早い段階で専門的治療に入れましたので、病気の悪化、進行を防いで、早く回復に向かわせる事が出来ました。

0907284 入院当日からの早期リハビリテーションも出来ましたので、テレビに映る頃には、もう自分の足で歩く練習をしていました。左の半身不随(片麻痺)だったのですが、訓練中、左手も、左足もしっかりと動かしていました。御本人も、大変良くがんばっていました。早く良くなって、お孫さんたちの待つ家に帰れることを祈っています。

 0907285 全く血がいかなければ、脳細胞は3分か4分で死んでしまうと言われています。脳卒中になった時、できるだけ後遺症を残さずに、早く回復させる為には、できるだけ早く治療を開始することが必要です。そのための大切なポイントは2つです。

まず1つは、脳卒中になった時に、いかに早く気付き、直ぐに救急車を呼ぶ事が出来るかどうかと云うことで、もう1つが、救急隊が脳卒中を見ぬいて、倉敷平成病院や川崎医大附属病院の様な、脳卒中専門病院に大至急で搬送出来るかどうかと云うことです。

0908277まず1つ目の、どうしたらすぐに救急車を呼べるかということについてですが、倉敷平成病院では、毎年11月に『のぞみの会』を開催しています。この会の中で、私たちは、すぐに救急車を呼ばなければならないのは、どういう症状が出た時か、そして、脳卒中にならない様にするには、どうしたら良いのか、といった事をお教えしています。今年は、11月15日の日曜日に、倉敷平成病院で開きます。

0908275 2つ目の、救急隊が、かかりつけの近くの病院ではなくて、倉敷平成病院や川崎医大附属病院の様な脳卒中専門病院に、大至急搬送するということについてですが、倉敷地区では、川崎医大脳卒中科の木村教授を中心に、研究会を重ね、訓練を重ねて画期的なシステムをつくりあげています。

倉敷平成病院からも、脳神経外科の高尾聡一郎先生が倉敷消防署に出向いて、講演会もしました。こういう活動を続けていますので、今では、脳卒中患者様を的確に、迅速に運ぶ事が出来る様になっています。こうした救急隊の重要任務が、今回のテレビで、みなさんに伝わったことと思います。

0907288 ひとりでも多くの脳卒中患者様を助けるために、これからも、脳卒中に関する情報発信や啓発運動を進めていく予定です。NHKでも、今回のような番組を、どんどん全国に広げていってほしいと思います。

脳神経外科医師 ささやん

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