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2009年7月 8日 (水)

栄養科通信vol.23 『地中海食で認知症予防!』

先日、老健施設0先生に「地中海食が認知症に効果があるということを知っている0907081かな?」と聞かれました。「論文などでも発表されており、疫学的にも効果が立証されているため是非取り入れていくといいと思うんだよね!」とのことでした。
地中海食と認知症について調べてみると、ニューヨークで約2000人を対象に行われた調査で、地中海食に最も近い食事をとっているグループは、最も離れた食事をとっているグループに比べ、アルツハイマー病の発症リスクが68%低減したという結果が出ています(表1)。

みなさんは地中海食について知っていましたか?健康やダイエットによいということで最近話題になっているようなのでみなさんにもご紹介したいと思います。
地中海食は、イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャなどの地中海地域の伝統的な食事で、オリーブオイル、果物、野菜、豆類、穀物、魚類を多く摂取し、アルコール類、肉類、乳製品は少量というのが特徴です。穀類、野菜、魚を中心にという点が日本食に類似しています。日本食では植物性油、地中海食ではオリーブオイルが多く使われるという違いはありますが、日本人には取り入れやすい食事かもしれませんね。0907083
地中海食の食材の中でも、特に健康効果が高いとして注目をあびているのが「オリ ーブオイル」。オリーブオイルには大きく分けて2つあります。
◎バージンオリーブオイル
新鮮なオリーブ果実から化学処理をしない方法で採取したもの。そのうち、専門家による官能検査と酸度によって選ばれたもののみがエキストラバージンと呼ばれます。
◎ピュアオリーブオイル
バージンオイルと精製オリーブオイルをブレンドしたもの。
バージンオリーブオイルは生食用に、ピュアオリーブオイルは加熱用に向いています。

オリーブオイルの成分で重要なのはオレイン酸です。オレイン酸はオリーブオイル中の脂肪酸の約70~80%を占めています。
《オレイン酸の働き》
・ LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させ、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させる。
・ 胃酸の分泌を調節する。
・ 腸を滑らかにし、腸の運動を高める。

また、オレイン酸には酸化しにくいという性質があり、老化や生活習慣病の原因といわれる活性酸素の除去に働くともいわれています。世界7カ国(アメリカ、フィンランド、オランダ、イタリア、ユーゴスラビア、ギリシャ、日本)を対象に食習慣と冠動脈疾患の発症率を調べた研究でも、イタリア南部やギリシャなど地中海沿岸地方に住む人は、高脂肪食にもかかわらず、同じ程度の脂肪摂取量である北欧諸国の人などに比べて血清コレステロール値が低く、冠動脈疾患死も少ないことが報告されています。この結果から、地中海食が提唱され、オリーブオイルの健康への効果が、科学的にも一躍脚光を浴びるキッカケをつくりだしたそうです。
0907082 みなさんも食卓にオリーブオイルを置いて、地中海食を実践してみてはどうでしょうか。ただし、いくら健康によいからといっても油は油ですので摂りすぎには注意が必要です。
病院の食事にもオリーブオイルを使ったパエリアやトマトソース料理などの地中海食を取り入れていけたらなと思っています。

栄養科 管理栄養士 K.K

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