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2011年8月20日 (土)

熱傷の湿潤治療

Photo_2  熱傷の湿潤治療についてネット検索で調べ平成南町クリニックを受診された方が、本年1月のクリニック開院以来8月18日までに8人ありました。(今月になり4人) サイト「新しい創傷治療」での「熱傷を湿潤療法している医師」に登録していますので、それを見て岡山市・総社市からも来院されています。
 湿潤療法の基本は、熱傷に限らず皮膚欠損創全般に当てはまりますが、①消毒薬などの組織障害性外用薬を使用しない 
②感染予防は、創周囲健常皮膚の石鹸洗浄と創を含めた微温水洗浄(水道水) 
③組織固着性のない被覆材を使用(ガーゼやソ◯ラチュールなどは使用しない) 
④創の湿潤状態を保つ為に、外用薬はワセリン(または基材がワセリンのもの)のみとして、状況により密封か半閉鎖とする。創からの滲出液の量に応じて被覆材を選択する。 
⑤水疱膜は除去する。硬い壊死組織に被われている場合は、それを外科的に除去する 
⑥ ①~④を毎日繰り返すことを原則とする  なのです。

①~④の処置は慣れれば、患者さん自身(あるいは家族の方)で出来ますので、創部が安定していれば、外来受診は数日から2~3週ごとで充分となります。湿疹や皮膚潰瘍、褥瘡も皮膚欠損創であり、対処は同様です。
皮膚全層欠損の3度熱傷は治るのにかなりの期間(3ヶ月~1年)が必要ですが、ほとんどの場合、皮膚移植は不要です。深い2度熱傷か3度熱傷かは数週間経たないと判らないことも多いです。

しかしながら血流障害による皮膚潰瘍・褥瘡は、根本原因である血流を改善させなければ、湿潤療法も効果は得られません。また一旦、瘢痕治癒した状態に湿潤療法を行っても意味はありません。
きちんと縫合した傷は湿潤療法を行う必要はありませんし、毎回の「消毒」も不要です。(縫合創を含む水道水洗浄は、した方が良いでしょう。) 局所感染を併発している場合は、抗菌薬の全身投与を行います。
呼吸器外科医であった頃、術後創部離開に対し、「厳重なイ◯ジン消毒」と「ガーゼドレナージ」に固執して、難治性となっていたことを深く反省しています。
より合理的な対処方法に変更するのに、慣習にとらわれるような躊躇は不要です。


(※写真は自作の鳥餌台です)

平成南町クリニック 玉田

Minamibar

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