芋掘り体験記 ~屋上菜園最終版~
春の土作りから始まり苗植え・水遣り・収穫の楽しみを経て、いよいよ倉敷老健屋上菜
園も今年度はさつま芋と大根にヒョロヒョロの秋茄子のみになってしまいました。
今回は、先日行った秋の大収穫祭について紹介します。
さつま芋は鳴門金時と紅あずま2種類の苗を植えました。鳴門金時は甘くて焼き芋に最適、紅あずまは甘さ控えめでコロッケなどに最適らしいです。昨年は世話の仕方が分からず、あちこちに根がはって小ぶりなお芋がコロコロといった具合でした。今年は強い味方(元農家の男性達)が大勢おられたので「根切り」という作業をしたり,水遣りの量を時期によって分けたりと大きなお芋が出来るよう工夫してみました。思惑通りのお芋に育ってくれているか乞うご期待です。また、大根は初めての取り組みで「うね」を造り量増しはしたものの、元が花壇の菜園なので土が浅く、どんな大根が育っているのか心配やら楽しみやらです。
いよいよ10月12日(水)に決行です。「曇り」の天気予報にタオルでマフラー代わりの予定が、なんと晴天。ポカポカ陽気で、慌ててスポーツドリンクと帽子の準備です。第1陣は菜園に登ってからの芋掘り隊です。普段は杖をついている方も、「どうにも力が入らんわい」と片足を花壇に挙げての頼もしい姿で頑張っていました。次に収穫後の芋をプランターに植え替えての体験隊,大根抜き隊,水洗い隊,見学隊と次から次と入れ替わりながらお祭りのような賑わいでした。リハビリスタッフも汗だくです。やはり嬉しくなるのが普段は大人しく遠慮がちな方が、やたらと機敏でテキパキと作業する姿を見せてくれることです。「昔取った杵柄??」目が活き活き・キラキラしてくるのが分かります。女性陣は、さつま芋や大根を洗いながら井戸端会議も始まっています。昔話をしたり、若いモンの作業が雑なも
のでお叱りを受けたり・・・楽しいひと時でした。
太陽の下で開放的なせいもあるのでしょうか。これまで撮影を嫌がって1枚も写真が無かった方も沢山の笑顔をレンズに向けてくれました。
また、私が個人的に1番嬉しかったのは入所以来、毎日のように「何時帰れるの?」と不安そうに尋ねてばかりの方が、「楽しかったわ~」と小さなガッツポーズを見せて跳ねるようにしながら他スタッフに芋掘りの様子を話している姿を見た時でした。この笑顔で、我々はまた頑張れます。本当に有難い!!
さてさて、お芋の様子はどうでしょう??
今年は大満足な出来でした。大きなお芋が立派に育ってくれていました。苗の種類もあるのでしょうが、片手では持てないほどの大きさのお芋もありビックリしました。
ウチの先生(入所者様)たちは本当に凄かった。
大根も短いですが、なかなかのものです。なんたって、スーパーの大根とは葉の勢いが違っています。
実は大根の葉もチクチクするんです。
皆さん知っていましたか?植物も自分を守る
ために色んな機能が発達しているんですね。
お芋たちは栄養科の方とアイサービスの皆さんの
ご好意で11月のおやつになって登場です。今年は
何と豪華にリンゴとお芋のケーキ,大学芋,お芋のプリン
に変身するそうです。皆さんの喜ぶ笑顔が楽しみです。
最後に一年を振り返りながらリハビリスタッフとしての私のまとめをしてみます。
当施設では生け花やクッキング,手芸など様々な活動を行っていますが、少数派の男性陣が主体的になって自分の経験を活かせるものがありませんでした。囲碁や将棋,マージャンなどのクラブも考えましたが、スタッフには経験者と一緒に楽しめるほどの腕のものもおらず、勝負事には熱くなってしまう方もおられるので、何が良いのだろうと模索していました。すると談話の中から地域柄でしょうか農業経験者の方が多いのに気付きました。元々、屋上での園芸(花)やさつま芋造りは取り組んでいましたが、これなら男性陣が楽しめる活動の場が造れると考え昨年度末から本格的な計画を立て、新年度の小集団リハビリの一環として活動を開始しました。私たちが始めて知ることも多く、初歩的なことを教わりながらの作業で大変でしたが、OTとしての予測を期待以上に超えた積極的な発言や行動、また集中力を見せてくれました。いつも以上に真剣な顔つきで様々なアドバイスや今後の注意点などを説明してくれる「人生の大先輩」たちは、本当に頼もしい「先生」でした。作業のことだけではなくOTとしても様々なことを教わることが出来ました。若輩ながら私が意図して努めたのは、それぞれやり方,意見も違うため野菜によってリーダーを決めたり、エリア別に違う方法で育ててみるなど楽しみながらではありますが個人の意見が出来るだけ多く反映されるようにした点です。お陰で男同士、揉め事も無く結束を高める活動にすることができました。
最後に菜園作業に参加した入所者に見られた変化を簡単にまとめてみます。
① 天気や月日を気にかけるようになった(環境への関心,予定・予測行動の向上)
② 自発性の乏しかった方が、菜園の状態を気にかけスタッフへの声が増えた
(積極性の向上)
③ 野菜の成長や世話について参加者同士の会話が増えた(社会性の向上)
④ 収穫や調理作業での主体性や協調性の発揮(達成感の獲得)
⑤ 全ての作業においての参加者のとびきりの笑顔
この活動を通して作業の楽しさや遣り甲斐,また野菜の成長の喜びなど日常生活ではなかなか得られない様々な感情が生まれて脳が活性化された結果だと思います。また人に指導することで「責任」と「自信」を思い出してくれたのではないかと思います。
今後も入所者様が「主役」になれるような活動を考え「先輩たち」の指導を受けながら新しいことに挑戦していきたいと思います。
倉敷老健 リハビリスタッフ 石田
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コメント
寛君、なかなか良い事書いてるじゃないの
パパになって一皮むけたかな
久々にブログを拝見させてもらいました( ̄▽ ̄)
皆様、お元気そうで何より
投稿: 宮重壮太郎 | 2011年11月 6日 (日) 00時52分