« KSB「らくらく健康生活」に森幸威医師がご出演されました。 | トップページ | 病院外来待合に通所リハ「節分」の作品を飾りました »

2015年1月30日 (金)

慢性中耳炎の鍼灸治療

 

Photo 慢性中耳炎で鍼灸治療に来られる例はさほど多くありません。患者さんは鍼灸で中耳炎を治療できることを知らないから、鍼灸治療を受けることに思い及ばないのです。実際、中耳炎も鍼灸治療の適応症の一つです。最近、このような患者さんを一例治療して、良い効果が得られました。
 50代の女性の患者さんは、長年慢性中耳炎に悩まされてきました。何回も鼓膜切開術を受けていましたが、最近中耳の中にどろどろした液体が溜まって、鼓膜切開をしても、なかなか取れません。耳鳴りもあり、聴力が徐々に低下していることを感じます。彼女は耳の他に、喘息も患っており、副鼻腔炎で手術を受けたこともあります。
鍼灸医学の経絡理論から考えれば、耳の周りに廻る経絡は太陽小腸経、少陽胆経と少陽三焦経であり、臓腑理論から考えれば、耳は腎臓の外竅であり、その機能は腎と密接に関連しています。更に喘息があり、慢性的な肺臓の機能異常は金(肺)水(腎)相生の五行理論から考えれば、必ず腎の機能に影響を与えます。以上の理論を踏まえて、この患者さんに対して、主に腎経、胆経、三焦経、肺経のツボを取って治療することにしました。

 取穴は太谿(たいけい)、聴会(ちょうえ)、完骨(かんこつ)、天牖(てんゆう)、経渠(けいきょ)、気海(きかい)、侠谿(きょうけい)、足三里(あしさんり)などです。週2回3カ月治療を続けて再検査を受けると、片側の中耳の中の粘っこい液体は殆ど吸収されて、もう片側の液体もかなり減少していました。耳鳴りも無くなり、聴力も改善されました。これは今までにない変化で、患者さんも非常に喜びました。
 現在、治療はまだ継続中で、より良い結果を期待しています。

ヘイセイ鍼灸治療院 甄 立学

|

« KSB「らくらく健康生活」に森幸威医師がご出演されました。 | トップページ | 病院外来待合に通所リハ「節分」の作品を飾りました »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« KSB「らくらく健康生活」に森幸威医師がご出演されました。 | トップページ | 病院外来待合に通所リハ「節分」の作品を飾りました »