私は急性期病棟でOTとして勤務しています。気付けば早4年経とうとしています。
急性期病棟では、発症直後や手術直後からリハビリを開始します。リスク管理はもちろんのこと、薬剤や検査データについての知識も必要となります。急性期のリハビリについてまだまだ勉強中の私ですが、思えば急性期病棟での4年弱の間に様々な心の葛藤を感じてきました。
一年目の頃は、患者様に迷惑がかからないように、医師や看護師の邪魔にならないようになど、積極的にOTとして介入できずもどかしい日々を送っていました。発症直後の患者様からターミナルの患者様、様々な病状の方に対して、問題点を考え治療に取り組むことの難しさを痛感する毎日でした。
二年目になると、徐々に業務に慣れ病棟とコミュニケーションがとれるようになり、ICUの患者様のリハビリも多く任されるようになってきました。しかし業務に慣れてくると共に、私の中である疑問が湧いてきました。急性期のOTの役割とはなんなのだろう、ベッドサイドでのリハビリなら看護師や介護士でも可能ではないか、早期に回復期に上がる患者様に対して急性期での効果的なリハビリとは、など。このような疑問を抱えながら患者様の治療にあたることはOTとして情けないと思いながら日々答えを探していました。
三年目になり、後輩指導をする立場となり、業務も忙しくなってきました。この頃より、院内での手術件数が増大し、リハビリの処方数も増えてきました。そして回復期に上がる日数もさらに短縮されていきました。リハビリは病棟担当制であるため、病棟が替わると担当セラピストも代わるのですが、リハビリセンターでは私が引き継いだ患者様が治療に励む様子をよく目にしていました。その様子をよく目にするようになり、私は気付いたのです。回復期病棟に転棟しても、意識障害が継続している方、緊張が高く可動域制限の出ている方、座位姿勢が不安定なまま体を固めている方など、みな様々な現状を抱えておられるが、これらは早期からのリハビリによって少しでも改善が見込めるのではないだろうか、PTやSTだけではなくOTも関わることで、早期からこれまでの日常生活により近い形に近づけるための介入ができるのではないか、と強く感じました。回復期病棟で365日リハビリをするための体作りを早期からしていく、これこそ急性期病棟のOTとしての役割ではないかと思いました。
そして急性期に勤務して4年目の今、急性期に必要な介入を勉強し続ける毎日です。医師・看護師・介護士・ケースワーカーとコミュニケーションをとり情報交換をしながら、またお互いの知識を共有しながら、発症直後から関われる職種の一つとして、目の前の患者様の治療にあたっています。回復期でリハビリに励んでいる患者様が、「もうすぐ退院するんです。」「あの時はありがとう。」と言ってくださったときには、本当にうれしく感動する瞬間です。これからも、急性期のOTとして日々精進していきたいと思います。
リハビリOT M・T
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