2007年3月 3日 (土)

3と3で「耳の日」

今日3月3日は「耳の日」です。1956年に制定されました。この日は耳の健康について考えたり、耳が不自由な人に関心を持つ機会を増やすために作られました。

私たちの身の回りには様々な音が氾濫しています。その音の中でも工事現場や踏切の警報音など騒音にさらされ機会はますます増えていくことでしょう。よく大きな音を聞いた後に「耳鳴り」がすることがあります。こういった耳鳴りが続くと聴力の低下につながります。普段大きな音にさらされる機会が多い方はその際耳栓をしたり、普段からテレビやラジオの音を小さめにして、耳への悪影響を軽減するよう心掛けましょう。

またビタミンB1、B6、B12などの栄養素が神経の老化予防に効果があるといわれています。ビタミンB1は胚芽米や豚肉に、B6はサケ・マグロ・鶏レバーに、そしてB12は牡蠣、アサリ、牛レバーに多く含まれています。

耳を外側と内側の両方から労ってあげましょう。皆さん、耳をお大事に。

医師T・T

※執筆にあたり『元気読本No.030』の「健康ひとくちメモ」を参考にさせて頂きました。

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2007年2月16日 (金)

医療人として思うこと

今月12日、宮崎県沖で漁船が転覆し行方不明となった3人が無事救助された。長時間のAnzenkakunin_1 漂流の恐怖や空腹に耐えて助かった事は非常に喜ばしい事である。しかし、これは偶然の出来事ではない。
まず、この漁船には救命いかだ が装備されていた。この救命いかだには水や乾パンなどの非常食のほか、発煙筒、釣り具などの装備が備え着けられていた。遠岸で操業する漁船は救命いかだの装備が義務付けられているが、今回転覆した近海で操業する漁船は装備が義務付けられていない。だが、この船長は有事に備えて救命いかだを装備していた。
また、この船長は昨年7月に開かれた生存対策講習会に出席しており、同漁協や同僚の間では「安全意識の高い船長」として知られていたそうである。
この3人の命が救われた事は、僕にとっても非常に意味深いものであった。今まで僕は、Anzendai_4 癌や病気と必死に闘い、それでも亡くなっていく方を何人も診てきた。人間を含め、生き物はいつか死ぬ運命にあるとは言え、懸命に病気に立ち向かってそれでも治りきらずに亡くなっていく方やそのご家族をみると、自分の無力さや当人、ご家族の無念さを感じずにはいられない。それとは逆に、交通事故でシートベルトをしてなかったために命を落とした方や、受けるべき治療や検査をちゃんと受けなかったために命を落とした方もたくさん見てきた。また、不摂生のために病気が悪化していく方も たくさんみてきた。そういった助かるべき命が助からなかった時は非常に残念でならない。
他の船と衝突した事は事故であり、詳細はわからないが偶発的なものかしれない。しかし、少なくともこの船長は自分の命を大切に思い、生きる努力をしていた事が救命につながった事は間違いない。

医師T・T

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2006年12月22日 (金)

年賀状

061222 今年も早いもので残りあと1週間となりました。と、余韻にひたっている場合ではなく、ただ今年賀状書き追われています。今回はその年賀状について少し調べてみました。
年賀状の始まりは平安時代までさかのぼり、当時上流階級の間で年始の挨拶を書状にして伝えたのが、飛脚制度が発達した江戸時代に庶民まで広まったとされています。
この年賀状を送る習慣というのは世界共通ではなく、主にアジア圏で行なわれている そうです。ただし国によって送付時期が異なり、元旦に一斉に年賀状を送るという習慣は日本独特のものだそうです。

 メールの普及や「虚礼廃止」の風潮もあって近年ではその数は減少しているそうですが、手の込んだものや久しぶりの友人からの近況報告をもらうとやはりうれしいものです。遠方に引っ越したために年1回の年賀状だけで連絡を取り合う友人もいますが、それがあるからその友人とも付き合っていけていると思います。やはり年賀状に心を込めて送るという習慣は大切にしたいですね。


医師T. T.

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2006年10月20日 (金)

聴こえと補聴器について

Ear_support 耳鼻科の外来で、せっかく補聴器を買ったのに使ってくれないと半ばあきらめ顔で話される患者様のご家族をよく目にします。ご高齢の方の難聴は進行が穏やかであるため、自覚しにくいものです。また、うすうす自覚しても自分が歳をとったような気がして、なかなか難聴がある事を認めたくない方が多いようです。逆に、「呼んでも返事をしない」、「テレビの音を大きくする」などから周囲の人間が難聴に気づきます。そういった時に広告や口コミで補聴器を知り、通販や近くの補聴器を並べている店でご家族の方が買ってプレゼントするケースが多いのではないでしょうか。その場合、本当にその方に合った補聴器ではなく、また本人も使う意思がないため、結局補聴器がタンスの肥やしになってしまいます。
個人差はありますが、だいたい60歳後半くらいで日常生活で会話に少し不自由を感じたり、早口の言葉や大人数での会話が理解できないといった症状が出てきます。実はこの頃が補聴器を使い始めるもっとも適した時期なのです。この時期は社会的にも活動性が高いために本人が聞きたいという意欲も旺盛で、手先も器用なために小さい補聴器を使いこなせるからです。しかし、この時期をすぎると活動性が落ち、難聴が進行するために周囲とのコミュニケーションがとれず、活動性の低下にさらに拍車をかけてしまったり、疎外感が生まれてやすくなってしまいます。また、脳の刺激が減少する結果、認知症の症状が出現しやすくなります。つまり、周囲の人間が難聴に気づいた時に補聴器を作るのがベストです(けっして80歳、90歳の方が補聴器の適応でないといっているわけではありません)。
どのような補聴器を使えばいいかは、その方の聴力はもちろんのこと、性格・社会性なども考慮しないといけないため、一概には言えません。現在補聴器は、通販、めがね屋、補聴器専門店、一部の耳鼻科など、いろいろな方法で購入することができます。大切なのは、その方に本当に合った補聴器を作ってくれる事、アフターケアがしっかりしている事です。目安として、まず耳鼻科を受診するか、認定補聴器技能者がいる認定補聴器専門店に行かれるのがよいと思います(当院の耳鼻科外来の診療日は「外来診療担当表」をご覧下さい)。

医師 T.T

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2006年9月22日 (金)

秋の花粉症

 あんなに暑かった夏も過ぎ去り、9月になると急に朝晩が涼しくなってきましたが、この時期お鼻の調子の悪い方はおられないでしょうか。単なる風邪と思っていて、実は花粉症の場合があるので注意しましょう。花粉症とは、花粉を吸い込む事によってくしゃみ・鼻汁・鼻閉がおきるアレルギー性鼻炎のひとつです。

Takemoto3 Takemoto4  アレルギー性鼻炎原因物質としては、通年性に発症するハウスダスト、ダニ、カビや、春先のスギ・ヒノキが有名ですが、実は秋に飛ぶ花粉もありますそれは、ブタクサ・ヨモギなどのキク科の雑草や、カナムグラなどのクワ科の雑草などです。これらは、岡山県ではだいたい8月下旬から10月下旬に飛散するとされています。

Takemoto1 Takemoto2  対策としては、まず花粉をなるべく吸わない事です。具体的には、風の強い晴れた日は外出を控える、帽子・眼鏡を着用して花粉が着きにくい素材の服を着る、帰宅時には衣服や身体についた花粉を落としてうがい・洗眼・鼻かみをする、まめに掃除をするなどです。それと、ストレスを避けて睡眠を十分とる、体力づくりをする、バランスの良い食事をとる、タバコ・アルコールは控える、などでご自身の抵抗力をつける事も重要です。それでも症状が出る場合は薬物療法手術療法があります。

 まだまだ残暑がきびしく、それでいて朝晩が寒いこの時期は体調も崩しやすく、ちょっとのきっかけが思わぬ大病を引き起こす事もあります。お鼻の調子が悪いと吸い込む空気がきれいになりきらず、肺にも負担がかかってしまいます。みなさん、ぜひ体調管理には気をつけましょう。

医師 T.T

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2006年8月25日 (金)

監督は試合ではボールを蹴らない

0608256 確かにサッカー日本代表オシム監督は名監督の1人に数えられる。先月も少し触れたが、オシム氏は1990年W杯で旧ユーゴスラビアを率いてベスト8、その後オーストリアでは中位から下位に甘んじていたクラブチームを優勝争いができるチームに導き、2003年に来日してからは、Jリーグでやはり中位に甘んじていたジェフ市原を2005年にJリーグヤマザキナビスコカップで優勝に導いた実績がある。だが、日本代表ではまだ何も結果を残していない。しかし、マスコミの報道を見ると、オシム氏に任せば日本代表はとてつもなく強くなれそうな気がする。0608255 

0608252 旧ユーゴスラビアは、1990年当時内紛状態にあったとはいえ東欧のブラジルと呼ばれるくらい元々選手の技術は高く、W杯ベスト8という成績はそこまで驚くには値しない。実際旧ユーゴスラビアから分裂したクロアチアは、98年W杯ではベスト4に入っている。クラブチームで結果を出しているが、クラブチームと代表チームではチーム作りが全く違う。つまり、日本代表監督としての手腕は全く未知数なわけだ。
0608253 これほどまでにオシム氏に期待がかかるのは、先のドイツW杯での日本代表の成績と無関係ではないだろう。ドイツW杯では、日本代表は0勝2敗1分けの勝ち点1でグループリーグ敗退を余儀なくされた。しかし、日本国民の多くはこれが日本代表の本当の実力ではなく、実力を発揮することができなかった。もっと言えば、ジーコ元監督が実力を発揮させる事ができなかったと思っているのではないだろうか。

0608251 では、監督が替わるだけで日本代表は強くなれるのだろうか?そこまでオシム氏に期待していいのだろうか?僕はそうは思わない。サッカーは選手がするものである。いくらいい監督が来ても、選手がきちんとしたサッカーをしなければ勝負には勝てない。では、選手だけに任せればいいか?でもない。たしかに2・3年というレベルでみると、現選手が頑張らなければいけない。

060825  しかし、10年・20年以上先の選手は、今は子供、あるいはこれから生まれてくる子供であり、このブログを読んでいるごく普通の家庭から出てくるのであるトップレベルのサッカー選手というのは、自主性、創造性、協調性、社会性など、身体能力以外にもたくさんの事を兼ね備えている。いわゆる心技体である。そうでなくては選手として大成しないのだ。これは何もサッカーだけに限った話ではないだろう。そして、これらは家庭や日常生活から学ぶものである。つまり、サッカー日本代表は、文字通り日本国民を代表しているのである
  ドイツW杯で日本代表は本当の実力を発揮できなかったのかもしれない。これ0608254をジーコ氏の所為にするのは簡単である。だが、重要な場面で個々の本当の実力を発揮しきれないのは日本人の国民性と言ってしまうのは言い過ぎだろうか。サッカーは選手がするものであり、監督はそれに味付けをするだけである。素材が悪ければいくら名コックでも美味しい料理は作れない。そして、よいサッカー選手はよい国民性が作るのである監督に全てを任せておんぶにだっこのような感覚では、日本代表はいつまでたっても強くなれないだろう。

医師 T.T

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2006年7月28日 (金)

失敗のない成功はない

Thum11 少し前の話になりますが、長いようで短かったサッカーW杯もイタリアのZi 優勝で幕を下ろしました。決勝戦が行なわれてからまだ3週間もたたないのに、随分前のような気がします。さて、わが日本代表は0勝2敗1引き分け、勝ち点1という残念な結果に終わり、代表監督はジーコ元監督からオシム新監督に引き継がれました。

Oshim_1 オシム新監督は1990年W杯の成績やJリーグジェフ千葉での指導力が高く評価されており、今後の日本代表監督としての活躍が期待されます。オシム監督がジェフ千葉でとった戦術は、全員が息を合わせてバランスよく、規律正しく動くものです。これは、まじめな日本人の性格にあった戦術と言われています。実際、就任当時日本代表など突出した選手がいなかったジェフ千葉を、瞬く間に優勝争いができるチームに変貌させました。

その一方で、選手に自由を与えたジーコ氏の戦術はあたJiko かも過去の遺物で日本人にはあわないといった風潮さえあります。それではジーコ氏が指揮を取った4年間は無駄に終わってしまうのでしょうか。ジーコ氏の前の監督だったトルシエ氏は02年日韓W杯で日本をベスト16まで導きましたが、その指導法は戦術に選手を当てはめる方法で、選手個人の考えはあまり反映されない決まり事の多いサッカーでした。02年日韓W杯の反省点のひとつとして、個人の判断能力不足が取りざたされましTo た。刻一刻と状況がかわる試合の中で、選手自身が状況判断できなかったのです。これは、言われた事はそつなくこなすが自らは行動を起こさないという日本人の国民性も関係しているかもしれません。ジーコ氏はそれを承知であえて細かい戦術指示を一切せず選手自身が考えるサッカー、つまりトルシエ氏とは正反対のサッカーを目指しました。ジーコ氏は、規律でしばられたサッカーではこれ以上の発展はできないと判断したのです。選手は自主性をもってサッカーに取り組み、アウェーの中国でアジアカップ優勝をもぎ取ったり、終了間際に決勝点を入れるなど強いメンタリティーも発揮しました。

 このように、監督交代は前任者ができなかった事を新監督にゆだね、結果を見てまた次の新監督に替わるというように進められます。ここで重要なのは、たとえ監督がかわったからといってそれまでのチームが全く別のチームになってしまうのではなく、以前にできた土台に積み重ねをしていくという事です。ジーコ氏も、トルシエ氏が築いた規律がベースにあったからこそさらに自主性を植え付けようとしたのです。現時点では新しい日本代表のメンバーは発表されていませんが、オシム氏もジーコジャパンと全く別のメンバーにするのではなく、既存のメンバーをベースにする意向のようです。

 ジーコ氏は残念ながらW杯ではよい成績をあげる事はできませんでした。しかし、だからこそ今の日本代表の課題が見えた部分もあり、僕自身はジーコ氏が選手の自主性にまかせたサッカーにトライした意義は大きいと思います。日本サッカー協会は、まだ日本選手が個人の自主性や技術では世界の強豪チームとは戦えないと判断したようです。そこで、再び規律を重視するオシム氏が新監督となりました。

 結果だけ見れば今回のW杯の成績は失敗といえるでしょう。しかし、それを失敗で20060721_7_1 終わらせては次がありません。物事は全てが順調にすすんで成功を収める事は数多くありません。むしろ失敗し、それを反省し、一つ一つを少しずつ積み重ねていく事が本当の成功への近道と思います。今回のW杯は残念な結果に終わりましたが、だからこそ次回のW杯に期待しましょう。

医師 T.T

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2006年6月23日 (金)

がんばれ日本!

 みなさん、はじめまして。今回はじめてブログを書きます。僕の趣味はサッカーですが、タイミングがいいのか悪いのか今日が担当になってしまいました。今朝のブラジル戦を見られた方も多いと思いますが、今日はサッカー日本代表について自分なりに思ったことを書こうと思います。今回の3試合全般でいうと、日本のよい面も悪い面もでたという感じがしますオーストラリア戦での試合運びクロアチア戦での決定力不足ブラジル戦での力負け(とにかく全てで負けていた)など悪い部分が目立ちましたがクロアチア戦での守備力やブラジル戦前半でみられた組織力など、よい部分もみられましたW杯で日本の力が出し切れたようには見えませんが、力を出し切れなかったのも実力だし、勝ち点1で終わったのもある意味順当な結果と思います。日本代表にとってのドイツW杯は残念ながら終わってしまいましたが、この3試合、この4年間で残したものは決して小さいものではありません。日本にプロができてまだ10年ちょっとです。この間日本サッカーは目覚しい進歩をとげています。これは、日本サッカー協会をはじめ、選手、サポーターみんなの力によるものだと思います。今回のW杯の出来事もまた今後の進歩の礎になることでしょう。次回は2010年。がんばれ日本!

T.T.

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