熱中症の季節ですが凍傷にも注意?!
パソコンなどの塵掃除用のエアダスターを誤って使用し、内容液(LPG?)が両手にかかり凍傷となって、平成南町クリニックでの湿潤療法を希望し受診された方がありました。水疱膜を除去し、ぬるま湯で洗浄後にワセリンを塗布したプラスモイスト被覆による湿潤療法を開始しました。熱傷、凍傷、褥瘡、挫傷などの原因を問わず、「(傷を消毒しない・スルファジアジン銀クリームや界面活性製剤などを使用しない)湿潤療法」は合理的な治療法です。http://www.wound-treatment.jp/ 皮膚全層欠損となる3度熱傷もほとんどの場合、時間はかかりますが線維芽細胞成長因子製剤や皮膚移植などに頼らなくても、より自然な状態で治っていきます。直接皮膚縫合が困難な創傷も、開放のままでも骨が露出していても感染を起こすことは稀で、上皮再生によって治癒することが期待できます。
さて、エアダスターに限らずポイントクーラーやエアゾール式消炎鎮痛薬でも、それらに含まれる揮発成分の気化熱によって凍傷をおこす危険性があります。逆さまにしたり傾けたりして噴射すると、ガスではなく液体成分が直接噴出され過冷却となるのは容易に想像できます。製品の説明どおりに注意して使用しましょう。
5月も下旬になり熱中症の起こりやすい季節になりました。熱中症予防のために、環境温度を湿球黒球温度計による計算温度(乾湿温度計と黒布で覆った温度計の3つの温度で計算)で区分して注意すべきとされています。(日本気象学会が提唱しています。気温と相対湿度から評価できる一覧表も示されています。http://www.kyoto-kem.com/ja/heat/pdf/nettyushou080114.pdf )
日本医師会雑誌5月号は熱中症の特集が組まれています。治療が遅れないように熱中症の区分をⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度としⅠ度以外は速やかに受診する必要性を強調してあります。Ⅰ度は以前の区分では熱失神・熱けいれんに相当します。くらくらしたり、こむら返りが出たりするけれども独歩可能であり腋窩体温が38度未満で、口から飲水できる状況と考えて下さい。涼しい場所で風に当たりながら体を冷やし、食塩を含む水分を飲んで回復を待ちます。もちろん大事をとって受診されることは構わないと思います。Ⅰ度以外は受診してⅡ度かⅢ度を区別し治療していきます。尿が赤くなるミオグロビン尿は横紋筋融解を示しますが、Ⅰ度熱中症でも起こりえるようです。しかし、腎機能障害がないかどうか確認が必要です。
最後にお知らせです。鬼手回春No.238号で紹介されていました痛み止めテープの「ノルスパンテープ」の処方は平成南町クリニックでもできるように登録いたしました。(処方医 玉田) 必要のある方はご相談下さい。
(写真は、平成南町クリニックがありますローズガーデン倉敷で美しく咲いているバラです。)
平成南町クリニック 玉田
















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